2024年12月2日より今シーズンのアユ漁が始まります。
養殖用の活アユ(鮎苗)の採捕からスタートしますので、
食用ヒウオの一斉操業は現時点で未定となっております。
氷魚 (ヒウオ)
ヒウオとはアユの子どもで、まだ鱗が生え揃わず、まるで氷のように透き通ってみえるため、「氷魚」と呼ばれます。滋賀県では、海に下らず琵琶湖という限られた水域に多くのアユが生息していることから、古くからこのヒウオの時期にもアユが漁獲されてきました。日本全国でアユは獲れますが、アユを「ヒウオ」として味わえるのは、琵琶湖ならではの贅沢です。
ヒウオは、体長4cmほどですが、食べるとほんのり爽やかなアユの香りと、心地よい苦みがあります。たっぷりのお湯でさっと湯がいた釜揚げは、ヒウオ料理の定番で、つるつるとした食感はまさに滋賀の冬の味覚です。また、しょう油と砂糖で炊いた佃煮や、ハーブを効かせたオリーブオイルでアヒージョにすると、お酒やワインに合う一品に仕上がります。
例年12月1日に開始されるアユ漁。この時期のアユは養殖用や放流用として生きたまま全国へ出荷され、その後食用ヒウオ漁がスタートし、資源量に応じて漁獲されます。ヒウオが出回るのはおおむね3月ごろまでで、それ以降は成長し、小鮎として8月中旬ごろまで漁獲されます。そのためヒウオは、今だけの旬の味覚です。
ヒウオは主に「エリ」で獲れます。エリとは、琵琶湖漁業特有の定置網のこと。湖岸から沖合に向かい矢印型に網を張り、「障害物があると沖合へ泳ぐ」という魚の習性をうまく利用し、湖岸に寄ってきた魚を「ツボ」と呼ぶ、矢印型の先端部分の網に誘導して漁獲する「待ち」の漁法です。エリ漁は、12月のヒウオ漁で始まり、翌年の8月ごろまで、アユを中心に、フナやホンモロコ、ビワマス等様々な魚を漁獲します。
滋賀県漁業協同組合連合会
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